お客様相談室・体験談と感想

当店をご利用のお客様のお悩み解決事例や、お客様からの感謝のお手紙などをご紹介いたします。お悩みのある方は参考にしていただければ幸いです。
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複視に悩まされ続けていた男性
60歳になられる男性のお話です。
長年物がダブって見え、また左右とも良く見えなくて具合が悪く、 さらに半年前に買ったメガネなのにコート剥げがひどく、文句を言っても対応が悪く、ラチがあかないため、以前父母がメガネを作っていた当店をたずねてこられました。
開口一番「物が二つに見えて具合が悪いがなんとかなりますか?」と言われたので、「たぶん大丈夫です、なんとかなります」とお答えしました。

複視に悩まされだしたのは10年以上前からだそうです。メガネを買った大手量販店に不具合を話すと眼科受診をすすめられ、 眼科からは脳神経外科にまわされ、そこでの診断は異常なしで、あとは眼科もメガネ屋もなんの処置もしてくれず、不自由なまま今日まですごしてこられたそうです。 複視が生じてきた人が落ちこむ無間地獄の一般的なパターンですね。

検査の結果、この男性は
右眼 :強度近視・上斜位(上斜位:左右の眼の視線が上下にズレて視力や視界が不具合になる。斜位は「かくれ斜視」とも言います。 また、3△以上のズレがでると物が二つに見えだし、これを複視といいます。)
左眼 :中程度の近視・強度乱視
となっていました。
そして左眼を検査中の時ですが「いままでこんなによく見えたことはない!」と感激されていました。
その後約30分の装用テストをしましたが度数としては、問題はないようでした。

フレームは、強度近視の方にお勧めしているウスカルフレームの中から選んでいただきました。
ウスカルフレームにすれば、レンズ径が小さいのでこんな強度の方でもガラスレンズを使うことによって、レンズは薄く、軽く作ることができます。 (ウスカルフレーム:強度近視のかたのメガネでレンズを薄くし、重量を軽くできるように 設計された特別仕様のフレーム)
後日、お渡しの時、物が二つに見えていたのが解決し、遠くが良く見え出したと喜ばれていましたが、 とにかく大幅に度数が変わっているわけですから空間視の状況がそれまでと違っているのに戸惑っておられました。 しかし、「これまでのメガネは使わないようにし、今回のメガネの見え方が変な感じだと思っても外さずに掛け続けるように。」とお願いしておきました。

その翌日ご来店されたので、何か不具合でも発生したのかな?と一瞬思いましたが、言われるには 「とても具合がいい、運転していても遠方がすっきり見えてこんなのは久しぶりだ、 あれからずっと掛けている、試しに以前のメガネを掛けてみたらとても掛けられない、もっと早くに来ればよかった」 と言われ、パソコン用のメガネも作りたいということでした。
パソコンは視距離約50cm、テレビも見えるほうが良い、ということなのでいろいろご相談して、室内用として作ることとしました。

このように上斜位で困っている中高年かたは今の日本に百万人以上おられるのではないかと推測されますが、 眼科は言うに及ばず、ほとんどのメガネ店では適切な対処がまったくなされていないのが現状です。 メガネを買うときには本物のプロフェショナルである眼鏡技術者に検眼してもらわないとお金と時間の無駄遣いになり、眼の健康を害してしまいかねません。
真のプロとは上斜位を日常的に検査しており、かつプリズム付きメガネを日常的に製作している眼鏡技術者のことです。
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斜視・隠れ斜視
斜視というのは、まっすぐ正面を向いたときに、どちらかの目(または両目)が自然に正面でなく外側を向いてしまうことを言います。 タレントのテリー伊藤さんが斜視であることがよく知られていますが、この方のようにはっきり自覚できる斜視ではなく、 自分ではそうとわからない『隠れ斜視』の方が意外と多くいらっしゃいます。
2011年5月5日放送の「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」の中では、 『隠れ斜視』自律神経失調症を招き、激しい眼の疲れや、頭痛や肩こりめまいなどを引き起こすことを紹介していました。
番組HP(1) (2)

「隠れ斜視」とは「潜伏性斜視」のことで、われわれ眼鏡屋はこれを普通「斜位」と呼びます。斜位には水平斜位と垂直斜位があり、またこれらが混合したものもあります。
当店では遠視や近視、乱視の度数を検査するのに加えて、メガネを調製するときには必ず「斜位検査」を行い、必要に応じて「プリズム度数を入れたメガネ」を調製します。
このプリズムメガネを常用すると上記の不具合が解消されるばかりでなく、視覚機能が向上し、快適な視生活を送ることができます。
ただ、斜位検査を必ず行い、日常的にプリズムメガネを調製しているプロフェショナルがいるメガネ店は非常に少ないのが現状です。
良いメガネを作ってほしい、眼精疲労を軽減したいと思われているかたは、必ずそういったメガネが作れるメガネ店かどうかを確認してからお出かけください。 ページの先頭へ戻る
乱視がまったくない人は少ない
アメリカに在住している友人が久し振りに訪ねてきました。
メガネが新しくなっていたので、「アメリカで遠近両用を購入したのか?」ときくと「そうだ」とのこと。 具合はどうかと尋ねたら、「よくない」と言う。近くも見えないことはないのだが、どうも掛けていて「おかしい」し、「頭が痛くなる」らしいのです。
そこでちょっと調べてみました。フレームはノーブランド、原産国名無し、品質はよいとは言い難いものです。
肝心のレンズですが、左右同度数、乱視も無し。
成人した者のメガネの場合、こういう度数はほぼ99%の確率で間違いです。しかも加工(枠に玉入れすること)精度が酷くて、レンズに大きなヒズミがでています。
このヒズミは特殊な道具で見られるから、友人に見てもらったら、驚いていました。
不具合の大きな原因は、度数が不正確なことと、このヒズミであることが推測できました。
どうにかしてくれ、と懇願されたので検眼してみたら案の定、乱視がしっかりあるのにそれが省いてありました。

レンズの度数や加工など、メガネ全体の設計が適切で、使い心地の良いメガネは簡単にはできません。 眼の健康のためにも、本当のプロフェショナルに作ってもらう事が肝要です。 ページの先頭へ戻る
眼科処方のメガネに注意
次は消費者生活センターから全日本眼鏡連盟に寄せられた相談です。

「眼科で処方箋をもらい、それを元に処方どおりのメガネを作って、見え具合が悪かった場合、どうしたらいいのでしょう。」 消費者のほとんどは、眼科でなくまずメカネ店に苦情を言います。
それは実際にお金を払ったお店のほうが、眼科よりはるかに文句が言いやすく、医者には気後れして言いにくいという事情もあるからでしょう。
その時一般的なメガネ店は、「このメガネは処方箋のとおりに作ったので見え具合についてはもう一度眼科のほうに相談してください」と言われます。
お客さんはまた眼科に行き、再処方してもらい当初のメガネ店でレンズの入れ替えをすることになった場合、その費用は何所が負担するのでしょうか。

一般に医者から処方箋をもらい院外薬局などで購入、服用した薬剤の効用が思わしくなくて、次に再処方で貰う薬代について、それを薬局が無料にしたりすることはありません。
しかしメガネの場合、お客さんの不利益をおもんぱかって追加代金に配慮するお店があるようですがこれもおかしな話です。
入れ歯のように手直しができるものなら別ですが、レンズはそれができず、メガネ店にとってはレンズの新規仕入と加工のやり直しという負担が生じます。
メガネ調製におけるトラブルからできるだけ遠ざかるためには、 通院する医療機関を選ぶ時と同じ位、どこの眼鏡屋でメガネを作るかを、様々な情報をもとに慎重に選ぶことが大切です。
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